
B&B イタリア Michelソファ
B&Bイタリアは、ハイクラスなインテリア界の最前線において、イタリア・モダンの美学を創造し続ける、誇り高いブランドです。
伝統を基幹とする家具職人の出身でありながら、現代的ビジョンをもつ起業家ピエロ・アンブロジオ・ブスネリが、最先端の技術を反映した新しいインテリア企業をめざし、1966年にミラノで創業しました。当初はチェザーレ・カッシーナとの共同設立にちなみ、頭文字から「C&B」(Cassina & Busunelli)と名付けられました。
ブスネリは、18世紀からの高級家具の名産地メーダに生まれた、クラシック家具のクラフトマンでした。しかし昔から継承される家具製造の工程は、コストも時間も要することに疑問を抱いていました。
彼は、世界初の「低温発泡モールドウレタンの一体成型」という新技術の開発に成功します。そして独創的なデザインと技術のイノベーションを結集させた、「デザインの工業化」によって、生産性を高めました。
元はカッシーナ翼下の系列会社というポジションだったC&Bが、新素材ウレタンを活用したソファなど新感覚のインテリアで急速に脚光を浴びて、カッシーナを上回るほどの大きな成長を実現しました。ブスネリは1973年、カッシーナからの独立を果たし、社名を「B&Bイタリア」に改称したのです。
さらに、才能豊かな建築家やデザイナーとのコラボレーションにより、新鮮なアイデアと優れた技術で、たちまちセンスの冴える注目ブランドとして人気上昇していきます。さまざまな名作の中でも、代表となる存在は、アントニオ・チッテリオがデザインした優美で軽快なソファ「チャールズ」。1997年のデビューから、今もなお好感度の高い20年以上ものロングセラーです。日本人デザイナー深澤直人の手になる、上品なアーバン感覚の家具シリーズ「パピリオ」も有名です。
最も歴史と権威がある国際デザイン賞として認められるコンパッソ・ドーロ(黄金のコンパス)賞を、4度も受賞するという栄冠に輝き、B&Bイタリアの高評価を不動のものとしています。
歴代の受賞作は、1974年にストゥーディオ・カイロスが提案した機能派ワードローブシステム「シサモ」、1979年にマリオ・ベリーニが創り上げたナチュラルで柔らかなソファ「レ・バンボレ」、1987年にアントニオ・チッテリオが曲線美をモダンに表現したソファ「シティ」。1989年は、B&Bイタリア自体の功績に、この賞が捧げられました。

秀逸なデザイン・素材・技術をフルに駆使したB&Bイタリアの製品は、現代文化のシンボルであるとともに、”Made in Italy”の価値をグローバルな名声にまで高めました。母国の貴重な歴史・文化・進歩に大きく貢献しているのです。
B&Bイタリアはパイオニア精神を常に尊重し、「CR&S」と呼ばれる研究開発センターにより重要な企画・研究・創造を常に追究しています。そこでは国際的デザイナーたちとの協力により、素晴らしい品質と発想が製品化され、それが企業の原動力となっています。
その見事な躍進を続け、国境を超えてインテリア界をリードするトップ企業となったB&Bイタリア。ホーム事業部・コントラクト事業部もトータルに包括し、重要な地位を築いてきました。
ホーム事業部では、B&Bイタリアとマクサルトの2コレクションを展開。また、コントラクト事業部では、最上級ランクのイタリア企業が集結するアルタガンマ・ファンデーションに参画。
優れた製品の開発から高級ゾーンを中心とするマーケティングまで、幅広くイタリア流スタイルの発信を続けています。
インテリジェンスに満ちたイタリア・モダンの逸品「Michelソファ」
B&Bイタリアのソファは、エグゼクティブで格調高い趣を漂わせ、心を豊潤に満たす空間を演出してくれます。ストレートな美しさを極めたデザインは、深みのある粋な世界を完璧に表現しています。
モダン・アートのように洗練されていながら、冷たさや無機質さとはまったく異なる、ヒューマンな温かさ・しなやかな感性を秘めているという二重の魅力が、世界中の愛好家を惹きつけてきました。
シンプル志向のインテリアが主流の中、B&Bイタリア特有のアイデンティティは、創業の地ミラノのスピリットと言えるでしょう。
ミラノの人々は、高感度で才気に富み、考え深く穏やかで、繊細な人情を大事にする気質など、日本人との共通点が多くみられます。知的に磨かれ、スマートで落ち着きのあるソファ。クールな表情の中に、柔らかな情緒を感じさせる点は、まさにミラネーゼの精神を思わせます。
またB&Bイタリアは、建築家とデザイナーの実力を兼ね備えた優秀なクリエイターを積極的に起用しています。ミラノの歴代の建築家は、建築から食器・家具・家電・車・都市計画まで、暮らしと街全体をデザインしてきました。
イタリアの建築家は、居住空間をトータルにプロデュースするため、建築学から多様な美術・科学・工学・医学・哲学に至るまで、博識である必要があります。その代表格がレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロのような万能の天才たちです。
この歴史的背景から、B&Bイタリアのソファはいずれも、クリエイターの奥深い英知と思想に満ちています。それが実業家や俳優・音楽家など、ステータスだけでなく精神的な円熟を求める多くのセレブリティに強く支持される理由です。
ソファ自体の美しさだけではなく、空間全体を芸術的に生まれ変わらせる効果も特長的です。B&Bイタリアのソファが存在するだけで、不思議なオーラに包み込まれ、その部屋そのものが、オリジナリティーのある美しい空間に様変わりするのです。
「ミシェル」(Michel)は、そのインテリジェンスに満ちたイタリア・モダンの逸品として、2012年に誕生したシステム・ソファです。デビュー年を、アメリカのインテリア・デザイン・アワード年間最高賞の受賞で飾りました。
このシリーズは、快適さと現代的スタイルを愛する人のために設計されています。青々とした葉を芽吹き続ける常緑樹のように、いつも新鮮で人を魅きつけることをめざした、ミシェルの組み合わせ自由なソファのラインナップ。それはシンプルな形を愛する創り手である、アントニオ・チッテリオのデザイン哲学を反映しています。機能を重要視したコンセプトを強調する、すっきりとした直線的なフォルムは、むだな装飾がなく、純粋でエレガントです。



【ミシェル・シリーズの特長】
- 常にフレッシュな感覚のクリーンなフォルム
- 空間にマッチしやすい豊富なサイズ展開
- コーディネート自在な充実のバリエーション
- 心地よい機能美を追究したデザイン
- 社交・家族・個人のための場など多彩な場面・ライフステージに好適
- 創業の地ミラノの気風を反映した洗練・知性・温もりのあるテイスト
- B&Bイタリアの得意とするウレタンフォームなど先進的素材・技術を駆使
「ミシェル」のソフィスティケートされた瀟洒なスタイルは、2015年に発表された「ミシェル・クラブ」と「ミシェル・エフェ」のシリーズで、新たな進化を遂げました。
「ミシェル・クラブ」は、より伝統的でクラシックな要素を取り入れ、フレームやシートクッションのバランスを再考したスタイリングです。バラエティに富んだエレメントの数々が、ライフシーンに柔らかな印象を与えます。
ヘッドレストで快適性を増したバッククッションとさまざまなサイズの付属クッションが、しなやかでラグジュアリーな座り心地を支え、やすらぎの時間や心はずむ会話にふさわしい上質のリラクゼーションを味わうことができます。「ミシェル・クラブ」はバックレストや脚部の高さがミシェルよりやや低めのデザインが多く、空間をより広々と見せてくれます。
「ミシェル・エフェ」は、ミシェルがエレガントに進化したバージョンです。ミシェル・クラブのクラシカルなモードも絶妙にブレンドしています。底面を支えるベース・フレームとシート・クッションが一体化した、シングル・クッションとなっていることが特長です。より端正でスレンダーな印象ですが、ゆったり身も心もやすらぐフィット感は変わりません。
幅広い形と機能のアイテムがいっそう多彩になり、あらたまった品格あるシーンから気軽なくつろぎのシーンまで、居住空間を思いのままにアレンジできます。
「ミシェル」「ミシェル・クラブ」「ミシェル・エフェ」の3つのシーティングシステムの共通点は、生活空間をフレキシブルに構成できる多種多様なアイテムです。34種類の直線形ユニットと、5タイプの正方形・長方形のオットマンから、自由自在に組み合わせられます。
奥行は2種類(89cmと104cm)からセレクトできます。脚部は、ブロンズニッケル塗装、ブラッククローム塗装、シルバー調のピューター(スズ合金)塗装、艶のあるバフ(研磨)仕上げアルミニウム素材で、イメージを変えられます。
ソファの素材も、安心の耐久性を実現しています。座面内フレームは、錆・傷などダメージ防止の塗装鋼材と、寸法安定性・強度の高い木製積層パネルのハイブリッド。クッション材は、成形ポリウレタン・羽毛・ポリエステルファイバーカバーで、柔軟な肌ざわりと弾力性に優れ、満足感に包むタッチを持続させます。
カバー素材は、B&Bイタリアが揃えた400パターンを超えるファブリックと約40種のレザーの豊富なコレクション。好みの質感やカラーを選んで、個性ある表情のシーティングシステムを作ることができます。

ビジネス・ワーキングスペースの応接や休息に、人々の集うパーティーやミーティングの交流に、家族やプライベートのための心なごむ一時に。「ミシェル」のソファは、人生のあらゆる舞台に映える、心地よい最良のコンビネーションが叶います。
デザイナーAntonio Citterioについて

アントニオ・チッテリオは1950年、B&Bイタリア創業者ブスネリと同郷の、クラシック家具生産の本拠地メーダに生まれました。家具職人の父に勧められ、13歳からデザインを学び始め、大学在学中の1972年に学友とデザインオフィスを設立しました。
著名な建築家・デザイナーを輩出した名門国立大学のミラノ工科大学を1975年に卒業。1987年から1996年まで、夫人のテリー・ドゥワンと共同でヨーロッパや日本で建築物をデザインしました。彼らはB&Bイタリアやヴィトラのショウルーム、日本のオフィスや住宅なども手掛けました。
2000年、パトリシア・ヴィエールとアントニオ・チッテリオ・アンド・パートナーズを設立。このオフィスは、高度な専門能力とコンサルタント資格を有する約130人のプロから成るネットワークと協力して相乗効果を生み出し、多様な総合施設を開発する長期プロジェクトに国際的スケールで取り組んでいます。
彼らは卓越したアイデアとスキルを発揮し、イタリアの多目的企業A2A本社ビルを中心とした公共スペースやミラノの集合住宅区画セントラル・ゲートなど、大規模プロジェクトも担当しました。 高い評価を得ているアントニオとパトリシアのチームは、ミラノ近郊をメインにヨーロッパ・アメリカ・台湾を主とするアジアなどから依頼を受けています。彼らのデザインワークは広範囲の分野にわたり、都市計画、住宅・商業用の複合建築施設、生産設備、公共建築物の再構築、オフィスやワークスペース、ショウルーム、ホテルなどの空間計画、インテリア、グラフィックにも携わっています。また、特定期間のイベントや展示会といった、企業広報やプロジェクトにも関わり積極的に活動しています。
数多くの国内外のデザイン・コンペティションにも参加し、2005年にドイツのハーフェンシティ再開発の際、ホテル設備の国際コンペで第1位、同年ハンブルクのエーデル・ミュージックAG本社での第2位を獲得するなど、輝かしい実績を上げています。
優秀な品質マネジメントに対する国際規格認証ISOと、ほぼ同格のイタリア国家規格UNI EN ISO 9001:2008認証も取得しています。2009年9月には、名称を「アントニオ・チッテリオ・パトリシア・ヴィール・アンド・パートナーズ」に変更して、建築とインテリアの密接な結び付きを強めています。
1987年と1994年に、アントニオ・チッテリオはADI(イタリア・インダストリアルデザイン協会)からコンパッソ・ドーロを受賞しました。その後もロンドンのロイヤル・カレッジオブアート(RCA)などで指導、2006年からスイスのメンドリジオ建築アカデミーにて建築デザインの教授となりました。
2008年には、ロンドンの英国王立芸術協会より功績を称えられ、王室工業デザイナーの称号を授与されました。2018年にヴェルサイユ・グランプリのアフリカ・西アジア地域ホテル部門で受賞。また、文化財・環境保護省(現:文化財・文化活動省)が設立したイタリア・デザイン・カウンシルのメンバーでもあります。
現在、彼は工業デザイン分野で活動しており、B&Bイタリア、フレックスフォーム、フロス、フュジタル、エルメス、イッタラ、カルテル、マクサルト、サニテックグループ、テクノジム、トレピュ、ヴィトラなど国内外の企業と協働しています。
2021年春、「アントニオ・チッテリオ展 デザインとインダストリー」がイタリア大使館により東京で開催されました。B&Bイタリアは主力デザイナーのひとりである彼に焦点をあて、長年の功績を紹介するとともに、時代を超越したインテリアの典型例を展示しました。
チッテリオは、「人々の生活のクオリティを上昇させる」家具のデザインをめざし、生活空間がより快適になるよう配慮しています。妥協なく細部にまでこだわった作品は、誰からも愛されるベーシックな上品さとシャープな美しさを兼ね備えています。
近年はパリ・ローマのブルガリ・ホテルの内装、ミラノでのヴァレンティノのショップデザインなど、ファッションブランドとも提携し活躍しています。
B&Bイタリア「ミシェルソファ」がもたらすもの
上質な暮らしの空間が生まれる、B&Bイタリアのソファ「ミシェル」がある住まい。イタリアに咲き誇る才能と家具を愛用する人への思いやりに満ちた、名匠によるインテリアは、生活をステップアップしてくれます。毎日イタリア・モダンの美にふれることで、心もすっきりと整い、穏やかな余裕につながります。
結婚や転居、模様替え、一家の成長など、人生のシーンを洗練された心地よさに包み込み、時を重ねるほどに深みを増していく価値あるソファ。移り変わる舞台に応じて、ミシェルのシリーズを組み合わせて幸せな憩いの場を演出できます。悠久の美と心の豊かさを実感できる「ミシェル」は、長年にわたる思い出の一部となり、家族のように貴重な存在となるでしょう。
納品例

