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カッシーナ(Cassina) 423 CAB LOUNGE

Cassina(カッシーナ)は、今から100年ほど前に生まれたイタリアの家具ブランドです

Cassina(カッシーナ)は、1927年、今から100年ほど前に、イタリアのメダで生まれた会社です。
なおメダは、ミラノにあります。
1927年は、第一次世界大戦が終わってから7年ほど経った年です。
それまでは「職人が作るもの」であった家具は、このくらいの年から、「産業として作っていくもの」に変わっていきます。
その時代の変化のなかで、Cassina(カッシーナ)は誕生しました。
イタリアのいち家具ブランドであったCassina(カッシーナ)は、その成長の過程で、数多くの外部デザイナーや外部建築家とコラボレーションを始めるようになります。
なお、最初にコラボしたデザイナーは、フランコ・アルビニです。彼とともに作り出したチェアは、今なお、Cassina(カッシーナ)を語るうえで欠かすことのできない一品とされています。
その後Cassina(カッシーナ)は、豪華客船の内装を手掛けるなどして、徐々にその名声を上げていくことになります。
1964年からは「巨匠らのコレクション」を打ち出し、ル・コルビジェをはじめとする有名な建築家のデザインを復興させました。
彼らの挑戦は収まることなく、その後にも数多くの製品を誕生させます。
時に彼らの作り出した家具は人々に喜びを与え、時にそれを作り出す職人の誇りとなり、そして時には芸術品として美術館に収められることとなります。
Cassina(カッシーナ)には数多くのラインがあるため、「これこそがカッシーナの特徴だ! これのみがカッシーナの特徴だ!」と言い切るのは難しいでしょう。
ただ、全体の方向性として、Cassina(カッシーナ)はいわゆる「イタリアンモダン」を得意としている、とはいえるでしょう。
常に革新的で最先端で、驚きと創造性にあふれる作品を作っています。
しかしその土台はぶれることがなく、モダンでありながらも安心感を与えるような安定感を持っているブランドです。

他に類を見ない優雅な外観と座り心地『423 CAB LOUNGE』チェア

『423 CAB LOUNGE』の誕生は、さかのぼること約50年。1977年に発表された、Cassina(以下、カッシーナ)のダイニングチェアの中で一番人気を誇る「CAB(キャブ)」チェアがルーツにあります。現代イタリアの誇る有名建築家でデザイナーでもあるMario Bellini(マリオ・ベリーニ)が手掛けた、ニューヨーク近代美術館にも所蔵される、イタリアのモダンデザインを代表する作品です。

「CAB」チェアは現在までに50万脚以上のロングセラーを続けており、日本でも住宅以外に高級ホテルやレストラン、美術館などの多くの空間で目にすることの多いダイニングチェアです。ベリーニは若い頃からカッシーナと協業を行なっており、21世紀の今日に至るまで両者は固い絆で結ばれています。

1960年代、70年代に両者で行われたさまざまな試みは、次世代にも残る独創性豊かなデザインを生み出し続けました。中でも「CAB」チェアはカッシーナの象徴的な存在となり、ベリーニが手掛ける家具の代表作にもなりました。

時は過ぎ、ベリーニはカッシーナの誇る「コンテンポラリーコレクション」には欠かせないデザイナーとして、両者の協業は50年以上にも及ぶことに。そして2015年、ベリーニが80歳にして「CAB」チェアのコンセプトを再解釈し新たに発表したのが、ゆったりとした広さが魅力の『423 CAB LOUNGE』チェアなのです。

『423 CAB LOUNGE』チェアの原型となった「CAB」チェアは、デザイナーであるベリーニが「人々が単純にイメージする『椅子』を人間の体の延長線上にあるものとしてデザインした」と本人が語っています。デザインは自身のスタジオでは行わず、カッシーナの開発部門に鉛筆1本を持ち込んだだけで椅子の骨格を描き表したといいます。そのデザインを基に試作されたスチールフレームを用いて、カッシーナの2人の職人と共に素材を切り貼りしながら「CAB」チェアは作り上げられました。

今回紹介する『423 CAB LOUNGE』チェアもその創作の流れを受け、人間の体を柔軟に受け止める椅子としての高い機能性を引き継ぎ、至る所にカッシーナの光る職人技を見出すことができます。また、この椅子は機能性を重視するだけでなく、アームチェアとしてデザインの完成度は非常に高く、他に類を見ない美しい仕上がりとなっています。

頑丈なスチールフレームの上から、最高級のサドルレザーがテーラードスーツのように上品に仕立てられている『423 CAB LOUNGE』チェア。しなやかな体を完璧にサポートする独自のフォルムに、リクライニング機能と5本スポークの回転ベースを備えており、人間工学に基づいた正しいデザインで極上の座り心地を追求しています。

『423 CAB LOUNGE』チェアは、フェザーパッティングが施されたヘッドレスクッション付と背クッション付の2タイプから選べ、本体や座面にはモールドウレタンが採用されています。モールドウレタンは高密度なウレタンで長時間座っていても型崩れがしにくく、複雑な形状のデザインでも成形することができます。カッシーナのなかでも最高傑作と評される「MARALUNGA(マラルンガ)ソファ」をはじめ、世界の最高級ソファに欠かすことのできない座り心地と耐久性を生み出す素材です。

そして、全部で11個もあるレザーパーツは熟練の職人により手縫いされ、4個のジッパーが取り付けられるなど、14の綿密な手作業の工程を経て『423 CAB LOUNGE』チェアは完成します。カッシーナのレザーを手縫いで仕上げる技術は非常に高度で、その美しいステッチはスチールフレームに沿ってしなやかな曲線を持つ外観の完成度を高めています。

また『423 CAB LOUNGE』チェアの張地に使われているレザー素材は、いずれも使い込むことで風合いの増すカッシーナが厳選した高品質なサドルレザーです。黒、マットブラウン、トープ、チャイナレッド、ブルーの5色からインテリアに合わせてお選びいただけます。

さらに『423 CAB LOUNGE』チェアの快適性を高めるオプションとして、4本ベースを備えたオットマンも用意されています。チェアと同じ色で選択できるオットマンがあれば、プライベート空間で存分にリラックスをしていただくのに最適な組み合わせとなるでしょう。 世界で愛されるイタリア家具のトップブランドとイタリアを代表する重鎮デザイナーの、長年の協業から生み出された贅沢で新しい解釈をこの椅子でお楽しみください。どこから見ても丁寧な仕事と美しさが感じられ、ゆとりのある『423 CAB LOUNGE』チェアの座り心地は、オフィスや住宅でのプライベート空間に優雅で最高のくつろぎをもたらしてくれます。

イタリアの誇る多才な重鎮デザイナー、マリオ・ベリーニ

マリオ・ベリーニ(Mario Bellini /1935〜)

1935年にミラノ(イタリア)で生まれる。ミラノ工科大学で建築を学んだ後、デザイナーとしてのキャリアを開始。1963年にタイプライターで有名なオリベッティ社の顧問デザイナーを務めてから、徐々にその才能が世界中に知られるようになる。家具デザインではカッシーナやポルトローナフラウなどの一流ブランドから、ヤマハのオーディオ製品、アルコの照明、ルノーやフィアットなどの自動車メーカーとの協業など、幅広い分野でその多才ぶりを如何なく発揮する。

さらに、デザイン界でも最高栄誉賞の一つでもあるコンパッソ・ドーロは、実に8回の受賞。ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションには、25もの作品が選ばれている。80年代以降は建築に重点を置いており、1986〜91年までは建築・デザインの有名誌「ドムス」の編集長を務めるなど、活躍の場をさらに広げている。1991年よりはRDI王室工業デザイナーとして、これまで世界中で数え切れないほどのアート、デザイン、建築の展覧会のデザインを手掛ける。

ベリーニは「機能性重視」のデザイン哲学を持ち、人間の身体や動作、環境に対する配慮を重視しながら、美しさと機能性を融合させるデザインを追求してきた。そのデザインは特徴的でありながら細部への配慮がなされ、常に先進的で革新的な要素が取り入れられている。