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【徹底解剖】カッシーナ(Cassina)

927年にイタリアで誕生した家具ブランドであり、100年近い歴史を持ちます。
非常に高いデザイン性を誇る家具ブランドであるとともに、こだわりぬいた品質が高く評価されているブランドでもあります。
イタリアを代表する家具ブランドのうちの一つであり、設立当初から極めて高い完成度とデザインセンスを誇る家具を打ち出してきました。
手作業で作っていた家具は、1952年に豪華客船のインテリアを手がけるようになったのを機に、徐々に工業生産へと移り変わっていきます。

この歴史の中で生み出された数多くの家具は広く世界に愛され、ニューヨークの近代美術館に永久所蔵されています。
ただ、Cassina(カッシーナ)の魅力は、「伝統的な技術やよさを引き継ぐことだけ」にあるわけではありません。
常に、最先端であり挑戦的な家具を生み出してきた「進化するブランド」でもあるのです。

Cassina(カッシーナ)の作品は、常にモダン(現代的)で、美しく、スタイリッシュ、です。
一方で、かつて作られていた自社製品のことも非常に大切にしており、現在でも、従年の名作を復元した商品を展開しています。

Cassina(カッシーナ)3つのラインとそのソファの特徴

カッシーナには、大きく分けて3つのラインがあります。それぞれについて見ていきましょう。

1. I Maestri(イ・マエストリ)

1つは「I Maestri(イ・マエストリ)」。 これは上でも述べた、「往年の名作」を復元した商品です。 Cassina(カッシーナ)が当時の一流のデザイナーと組んで打ち出した作品は、当時のイタリアのみならず世界中に大きな衝撃を与えました。かつて「モダン(現代的)」と言われたそれらのデザインは、数十年が経過した今では、文化的・歴史的価値をもって私たちの目を楽しませてくれます。復興にはナポリ大学の教授の研究も活かされており、当時のかたちを忠実に、そしてその魅力があますことなく再現されています。

「ソファ」という観点から見たときには、非常に面白い発見をすることができます。1934年の段階ですでに、現在でも人気の「ソファ兼ベッド」を開発していたことがわかるソファも販売されていたのです。これはもちろん今も手に入ります。機能性とファッショナブルさを兼ね備えたこのようなソファは、現在でもまったく古臭さを感じさせず、私たちに快適な生活と楽しみを与えてくれます。
ちなみに「往年の名作の復元」というと、「古くて、エレガントで、レトロなもの」を想像するかもしれません。
しかし「ソファ」と同じ「イス」に分類されるチェアなどに目を向けると、そのデザインが、驚くほどに斬新で、目を見開くほどに革新的で、声を上げてしまうほどにユニークなものであることがわかります。また、このような「ユニークさ」を持ったソファも、数は多くないものの展開しています。ビビットな赤色や美しい水色、空間を際立たせる青色などを用いた目にも鮮やかな、ヘーリット・トーマス・リートフェルトが開発したソファなどがこれにあたります。

2. I Contemporary Collection(イ・コンテンポラリー・コレクション)

「I Contemporary Collection(単純に「Contemporary Collection(コンテンポラリー・コレクション)」と記されることもあります。
イ・マエストリシリーズが「往年の巨匠の作品を復元した、当時のモダン家具」であるのなら、イ・コンテンポラリー・コレクションは「現在を生きる有名デザイナーのセンスを描き出して作った、2019年のモダン家具」であるといえます。そのフォルムは非常に優雅で、美しいのが特徴です。黒や灰色といった男性的な色をまとったソファであってもどこか柔らかさを感じさせてくれるものも多く、よく洗練された優美なラインを描きます。シンプルでありながらも存在感のあるソファは、どのような部屋とも親和性が高く非常に使いやすいことでしょう。
ただシンプルながらもそれぞれのデザイナーの工夫を感じさせられるデザインのものも多く、ジッパーなどをソファの一部に組み込んだ商品も見られます。なお、Cassina(カッシーナ)の商品はどれも「機能性」と「モダンなデザイン」が特徴ですが、イ・コンテンポラリー・コレクションの場合は特に「快適性」がよくその特徴として挙げられます。

3. Simon Collezione

Cassina(カッシーナ)が展開する3つのブランドのなかで、少し異色なのが「Simon Collezione(「Simon」とされることもある。)(シモンコレクション)」です。これはもともと1968年に設立されたブランドです。このブランドは当時のイタリアデザイン界をけん引していくブランドの一つとなっていましたが、その後カッシーナ(Cassina)と融合します。シモンは今はCassina(カッシーナ)の主要ブランドの一つともなっています。ちなみに、日本人デザイナーも、このブランドの代表的なデザイナーとしてその名前を連ねています。

コレクション別デザイナー紹介

イ・マエストリ・コレクション

かつて最先端と呼ばれた巨匠たちのデザインは、現在でも色あせることなく、後に続く多くのデザイナーの模範となっています。 イ・マエストリ・コレクションは、そんな巨匠たちのデザインを現在に蘇らせることを使命として立ち上げられたコレクションです。 ル・コルビュジエ(1965年他界)の存命中に、彼のデザインした家具の製造を始めたとことがイ・マエストリ・コレクションのスタートでした。その後も、ナポリ大学建築学部教授のフィリッポ・アリソン氏と協力しあい、歴史に燦然と名を残す大家たちのデザインを現在に呼び出しています。家具やデザインは一過性のものであってはなりません。Cassina(カッシーナ)では、文化的・芸術を保護するという観点からも、イ・マエストリ・コレクションを展開しています。

モダニズム建築の巨匠
ル・コルビュジエ Le Corbusier

「ル・コルビュジエ」は、スイスで生まれてフランスで生涯を終えた人物です。 また、本名は「シャルル=エデュアール・ジャンヌレ」といいます。ル・コルビュジエが手掛けたデザインは、家具にしろ建築物にしろ、「実用的であること」が重視されています。 近代建築理論家の大家として知られており、数多くの宗教施設や集合住宅を手がけました。 また彼は、従兄弟らとともに金属製の家具を多数打ち出したことでも知られています。

アール・ヌーヴォーの提唱者
チャールズ・レニー・マッキントッシュ Charles Rennie Mackintosh

チャールズ・レニー・マッキントッシュが活躍した期間はわずか30年にも満たない短いものでした。
第一次世界大戦を経験した彼は、病のために60歳でこの世を去っているからです。
しかし彼の手掛けた建築物や家具は、実用的でありながら個性的で、建築物や家具自体が鑑賞に堪えうる「芸術品」となっています。
特に、背もたれを高く伸ばしたイスのオリジナリティの高さは、ほかのデザイナーには見られないものです。

近代建築の三大巨匠の一人
フランク・ロイド・ライト Frank Lloyd Wright

アメリカ生まれのフランク・ロイド・ライトは20代前半で建築家として独立した人物です。
彼がどのような人物であったかを解説するには、「日本の帝国ホテルの建設に参加した人物だった」というと分かりやすいでしょう。
自然と建築の共存を目指した人物であり、家具や照明、カトラリー、景観のすべてを統合的にデザインしていった人物としても知られています。計算されつくした美しい家具は、見る人間に、驚きをもたらしてくれます。

世界遺産、シュレーダー邸の設計者
ヘーリット・トーマス・リートフェルト Gerrit Thomas Rietveld

1888年にオランダで生まれたヘーリット・トーマス・リートフェルトは、家具職人の父の下に生まれます。
建築を勉強するなかで学んだ技術とセンスで、「レッド&ブルーチェア」をデザインし、その革新的なデザインは高く評価されました。
彼は建築家としても有名で、世界遺産に登録されている「シュローダー邸」を手掛けたことで知られています。
彼の手掛けた家具は、彼の理想をうつしとった彼自身の建築物のなかによく設置されました。

コンテンポラリーコレクション

「コンテンポラリー コレクション」という名称はほかのブランドでも使われていますが、Cassina(カッシーナ)ではこれを、「現代を代表とするデザイナーたちとのコラボレーションで作り上げたコレクション」と位置付けています。
彼らの生み出す独創的で斬新で革新的で新しいデザインは、Cassina(カッシーナ)の持つ技術や知識、そして素材と掛け合わされることによってはじめて「家具」としての命を手に入れます。
デザイナーごとによる違いがよくみられるコンテンポラリー コレクションは、「家具を選ぶ楽しみ」「自分好みの一品を探す楽しみ」を私たちに与えてくれます。

建築・デザイン雑誌『Domus』を創刊
ジオ・ポンティ Gio Ponti

ジオ・ポンティは、1891年にイタリアで誕生したデザイナーです。陶器メーカーのアートディレクター、公共施設の設計などを手掛けた人物ですが、有名なデザイン誌である「ドムス」の創刊者としての名前の方がよく知られているかもしれません。第二次世界大戦後のイタリアデザイン界の巨匠でもあり、また教師でもあったことから、数多くのデザイナーを育てた人間としても有名です。彼が1957年に生み出された「スーパーレジェーラ」は、当時のイスのなかでもっとも軽いものでした。5年間の歳月をかけて作られたこのチェアは、今もCassina(カッシーナ)のロングセラー商品となっています。

イタリアデザイン界の基盤を作ったデザイナー
ヴィコ・マジストレッティ Vico Magistrett

カッシーナの生まれ故郷であるミラノで、1920年に生を受けた偉大なデザイナーがいます。それが、「ヴィコ・マジストレッティ」です。 ミラノ工科大学で建築学を学んだヴィコ・マジストレッティは、優れた建築デザイナーであると同時に、類稀なる才を持つ家具デザイナーでもありました。彼がCassina(カッシーナ)とともに作り上げた「マラルンガソファ」は、今もCassina(カッシーナ)のソファを代表する名品となっています。

計算機やタイプライターなどの開発
マリオ・ベリーニ Mario Bellini

ミラノ工科大学は、偉大な建築家を多く輩出している大学です。
ここで学んだ「マリオ・ベリーニ」もまた、世界に名だたるデザイナーとしてその名前を残すことになります。
マリオ・ベリーニは同大学で建築学を学びましたがCassina(カッシーナ)と手を組んだのは1976年のことです。

スタジオ・リッソーニを設立
ピエロ・リッソーニ Piero Lissoni

ピエロ・リッソーニは31歳でスタジオ・リッソーニを設立した後、デパートのロゴデザインの制作などを行いました。
しかしその後、Cassina(カッシーナ)をはじめとして、さまざまな有名な家具メーカーと提携し、「基本であり、シンプルであり、優れた美しさを持つデザイン・家具」を作り出しています。2014年に手掛けたOTTO(イタリア語で「8」)シリーズとそこから派生したNOVE(イタリア語で「9」)シリーズに注目すべきでしょう。

デザイン界のレジェンド
フィリップ・スタルク Philippe Starck

Cassina(カッシーナ)はイタリア生まれのブランドですが、そこで活躍するデザイナーはイタリア生まれの人間だけにとどまるわけではありません。フィリップ・スタルクはパリに生まれたデザイナーであり、わずか18歳で事務所を設立した早熟の有名デザイナーでもあります。服飾ブランドとして名の知れたピエール・カルダンに入社し、退社後は当時の大統領であるフランソワ・ミッテランから依頼を受けて大統領公邸やエリゼ宮のデザインを手がけました。

モダンを代表する家具ブランドのアートディレクター
ロドリフォ・ドルドーニ Rodolfo Dordoni

第二次世界大戦の終戦年である1945年にイタリアのミラノで生まれたロドリフォ・ドルドーニは、ミラノ工科大学に進路を定めました。学校を卒業した直後から、数多くのモダン家具ブランドでアートディレクターを務め始めます。
彼は展覧会の会場や建築デザイン、レストランなどの企業ブースデザインをよく手掛けますが、家具デザイナーとしても比類なき才を発揮しています。

ジモン

「シモン コレクション」とも記されます。1968年に設立したブランドであり、イ・マエストリ・コレクションとほぼ同時期につくられました。しかし「巨匠たちのデザインを現在によみがえらせること」を命題としたイ・マエストリ・コレクションとは異なり、シモンでは「(当時)モダンアートなどで名を博しているデザイナーとともに、イタリアデザインを進化させること」を目的としました。時代の最先端を行く家具を提案し続けることがシモンの「伝統」となっていきます。バランス感覚、完成度の高さはもとより、そこにエッセンスとして加えられるニヒルさやポエティックな風合いが、シモンの色となっています。

建築の詩人
カルロ・スカルパ Carlo Scarpa

イタリアで生まれ日本の仙台で没した、日本建築を愛したデザイナー…それが、「カルロ・スカルパ」です。
カルロ・スカルパは、伝統的な工芸用法を好みましたが、同時に、非常に革新的で創造的な視点でもってデザインにあたっていました。建築物のデザインを多く手がけましたが、シモンシリーズの代表的な家具のデザイナーでもあります。

イタリアン・モダン・デザインの源流の一人
高濱和秀 Kazuhide Takahama

九州で生まれ東京で建築を勉強した高濱和秀は、20代後半になってイタリアに渡りました。このときに見たディノ・ガヴィーナ(ディーノ・ガヴィーナとも。イタリアのデザイナーのうちの1人)と出会い魅せられ、そののちはイタリアで活動していくことになります。日本生まれの彼が没したのは、イタリアのボローニャでした。「東の国」である日本と、「西の国」であるイタリアの文化をデザインに落とし込んだ家具は、非常に個性的なものです。

 

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