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Cassina(カッシーナ)HOLAチェア

Cassina(カッシーナ)は、今から100年ほど前に生まれたイタリアの家具ブランドです

Cassina(カッシーナ)は、1927年、今から100年ほど前に、イタリアのメダで生まれた会社です。なおメダは、ミラノにあります。

1927年は、第一次世界大戦が終わってから7年ほど経った年です。それまでは「職人が作るもの」であった家具は、このくらいの年から、「産業として作っていくもの」に変わっていきます。その時代の変化のなかで、カッシーナは誕生しました。

イタリアのいち家具ブランドであったCassina(カッシーナ)は、その成長の過程で、数多くの外部デザイナーや外部建築家とコラボレーションを始めるようになります。なお、最初にコラボしたデザイナーは、フランコ・アルビニです。彼とともに作り出したチェアは、今なお、Cassina(カッシーナ)を語るうえで欠かすことのできない一品とされています。

その後Cassina(カッシーナ)は、豪華客船の内装を手掛けるなどして、徐々にその名声を上げていくことになります。

1964年からは「巨匠らのコレクション」を打ち出し、ル・コルビジェをはじめとする有名な建築家のデザインを復興させました。

彼らの挑戦は収まることなく、その後にも数多くの製品を誕生させます。時に彼らの作り出した家具は人々に喜びを与え、時にそれを作り出す職人の誇りとなり、そして時には芸術品として美術館に収められることとなります。

Cassina(カッシーナ)には数多くのラインがあるため、「これこそがカッシーナの特徴だ! これのみがカッシーナの特徴だ!」と言い切るのは難しいでしょう。

ただ、全体の方向性として、Cassina(カッシーナ)はいわゆる「イタリアンモダン」を得意としている、とはいえるでしょう。

常に革新的で最先端で、驚きと創造性にあふれる作品を作っています。しかしその土台はぶれることがなく、モダンでありながらも安心感を与えるような安定感を持っているブランドです。

オラアームチェア、どの素材にするかで表情は変わる

イタリアのみならず世界中のファニチャーブランドのけん引役となってきたCassina(カッシーナ)の栄光と名声、そして何よりもその高い信頼性と技術は、誕生して100年ほども経とうとする現在でもまったく色あせることはありません。

そんなCassina(カッシーナ)の技術を持って生み出されたのが、「367HOLA(367オラ。「オラアームチェア」とも呼ばれるので、今後はこの表現に統一する)です、

このオラアームチェアは、スイス生まれのデザイナーハンス・ウェッツスタインによって生み出されました。マドリッドにあるスイス大使館などのデザインも手掛けた彼の遺作のひとつともなったオラアームチェアは、彼らしい高い機能性と、どんなインテリアにもなじむ柔軟さを持っています。

オラアームチェアの特徴として、「2つの素材、多彩すぎるともいえるほどのカラー展開」が挙げられます。

オラアームチェアのカバーは布製か革製かを選べるようになっており、それぞれがまったく異なる表情を持ちます。布のカバーは親しみやすく、優しく、気さくな印象に仕上がっています。一方、革のカバーは高級感があり、エレガントでスタイリッシュな空気をまとっています。フレームが同じであったとしても、このカバーの違いによって、醸し出す雰囲気がまったく異なるわけです。

また、オラアームチェアは非常にカラー展開が豊富です。100色近くものカラーバリエーションがあり、華やかで明るい印象の暖色系の色もあれば、涼やかで印象的な寒色系の色もあれば、落ち着いていて大人びた雰囲気を持つモノクロカラーもあります。イスにはあまり用いられない鮮やかな紫色なども展開しており、見ているだけでも楽しくなってくるでしょう。

同じ「オラアームチェア」と言っても、どちらの素材を選ぶか、どのカラーを選ぶかで、部屋に置いたときの印象は大きく異なります。チェアのなかにはその形で個性を出そうとしているものもありますが、カッシーナのオラアームチェアの場合は豊富な色展開が個性を語ります。たとえ周りの人でオラアームチェアを持っている人がいたとしても、その人の持っているオラアームチェアとあなたの部屋に置かれるオラアームチェアは、おそらくまったく違ったものに見えることでしょう。

「自分の好みを最大限に反映できるデザインのチェアであること」は、オラアームチェアのもっとも大きな特徴のうちのひとつだといえます。

作り出す影すらも美しい、オラアームチェアという存在

2つの素材と、豊かすぎるとまでいえるカラーバリエーションがオラアームチェアの魅力ではありますが、それ以外にももちろん語るべき点はあります。

オラアームチェアは、背もたれの表部分と裏部分が作り出すラインが非常に美しいと評価されています。この背もたれの美しさは、しばしば「作り出す影すらも芸術的である」とたたえられます。背もたれの作り出す影が、オラアームチェアにアクセントを与えているのです。

どこから見ても美しいオラアームチェアですが、「チェア」としての役目ももちろん失っていません。

オラアームチェアは、スティールフレームとモールドウレタンフォームを組み合わせて作られています。ちなみにこの「モールドウレタン」とは、金型にウレタン駅を流し込んで発泡させて作ったクッションをいいます。

モールドウレタンは型崩れがしにくいうえに、人間の体のラインに沿って作られているため、非常に座り心地が良いという特徴があります。また長時間にわたって使い続けていたとしても、腰やお尻が疲れにくいのも魅力です。

リビングに置かれることの多いアームチェアはしばしば来客用としても使われますが、カッシーナのオラアームチェアならば、立派に来客用のイスとしての役割を果たしてくれることでしょう。また、長く座っていても疲れにくいため、食事をしながら歓談する場面にもそっと静かに寄り添ってくれるはずです。

オラアームチェアの産みの親、ハンス・ウェッツスタインについて

最後に、オラアームチェアの産みの親である「ハンス・ウェッツスタイン」について解説していきます。

ハンス・ウェッツスタインは、1958年にスイスの「アスコナ」という基礎自治体で生まれました。

24歳のときにはすでにフリーのプロダクトデザイナーであり、インテリアデザイナーであり、建築家であった人物であり、照明器具などのデザインを積極的に行っていました。

1991年、33歳のときデザインオフィスを立ち上げ、その後Cassina(カッシーナ)を始めとする一流ブランドと提携して数多くの良質なデザインの家具を打ち出してきました。大使館のデザインを手掛けるなどの華々しい功績もあり、デザイナーとして大成した人物だといえるでしょう。

また、多くの大学で講師として教壇に立ち、更新の育成にも情熱を燃やしたことでもよく知られています。
多くの功績を残した彼は、2008年に亡くなります。わずか50年足らずでこの世から去ってしまったハンス・ウェッツスタインでしたが、彼の手掛けたデザインは今でも多くの人に愛され、慕われ、大切にされています。

オラアームチェアのデザインからも分かるように、ハンス・ウェッツスタインのデザインする家具は、「インテリアとよくなじむこと」を意識して作られています。家具は、それだけ単品で部屋に置かれているわけではありません。ほかの家具と「協力」しあい、部屋を校正する要素となっています。その「協力関係」をうまく結べるようにするために、ハンス・ウェッツスタインは心を砕いたとされています。そしてそれらの家具は、高いデザイン性と融和性を誇るだけでなく、機能的で、使いやすく、「生活するため道具」としてのパフォーマンスも最大限発揮できるようになっています。

このような理念で家具を作ってきたハンス・ウェッツスタインは、レッド・ドット・デザイン賞などの国際的なデザインコンクルールでも賞を受賞しています。

なおここではオラアームチェアを紹介しましたが、Cassina(カッシーナ)ではほかにもベッドなどのデザインも手掛けています。