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Cassina(カッシーナ)UTRECHTアームチェア

「Cassina(カッシーナ)」が世界のトップブランドになるまで

Cassina(カッシーナ)は教会の木製家具を製造していたカッシーナ兄弟により、1927年にミラノ(イタリア)で設立されました。
当時のヨーロッパの家具業界は手工業から工業化へ移行する最中で、Cassina(カッシーナ)は外部の建築家やデザイナーとのコラボレーションを業界に先駆けて始めたブランドになります。
1950年に「イタリア建築デザインの父」と称されるジオ ポンティとの豪華客船「アンドレア・ドリア号」のインテリアでのコラボレーションが成功したことは、Cassina(カッシーナ)の知名度を大きく上げるきっかけとなりました。
デザイン性が高い家具を確かな技術で工業生産できるブランドとして変化を遂げたCassina(カッシーナ)は、以後、21世紀の現在に至るまで著名なデザイナーや建築家とコラボし、ひときわ高いデザインセンスを発揮した作品を次々と発表し続けています。
その多くの作品はニューヨーク近代美術館に収蔵されるなど、憧れの家具ブランドとして世界中の多くのファンを魅了し続けています。

時代に応じたデザインと技術の進歩を繰り返すCassina(カッシーナ)ブランドには、特色の異なる3つのラインが存在します。
近代建築の巨匠たちによる「イ・マエストリ」は歴史的な名作が多く、ル・コルビュジエやフランク・ロイド・ライトなどのデザインを堪能できます。
一方、デザイン愛好家に熱狂的な支持者も多い「シモン・コレクション」では、デザインへの合理主義的なアプローチをテーマに作られた革新的な家具に出会うことができます。

デザイン性と快適性が融合したUTRECHT(ユトレヒト)アームチェア

UTRECHTアームチェアは、1935年に誕生した一人掛けソファです。

デザイナーであり建築家でもあるヘーリット・トーマス・リートフェルトが、オランダの老舗デパート「Metz & Co」の依頼により「連続して生産できる椅子」としてデザインしました。

1988年にCassinaからリートフェルトの故郷の名を冠して復刻を果たし、世界中から注目を集めます。

リートフェルトらしい合理的な造形とカッシーナの高い技術力が融合したUTRECHTアームチェアは、誕生から90年近くが経過した現代の住宅にも違和感なく溶け込みます。

また優れたデザイン性と快適性を併せ持つソファとして、成田空港の「NARITA PREMIER LOUNGE」をはじめとしたラグジュアリーエリアにも積極的に採用され、至高のくつろぎを提供しています。

角度によって印象が変わる洗練されたシルエット

UTRECHTアームチェアは後脚のない、前脚とアームレストが一体となったユニークなデザインです。
座面と背もたれが直接床に接しているため重心が低く、真横から見るとどっしりとした重厚感があります。
一見ボリューミーに感じられますが、直線的で無駄のない構造により正面や斜めからのフォルムはミニマルで軽やか。
見る角度によって印象が変化し、シンプルな造形のなかに唯一無二の個性を放ちます。
また躯体を包み込む張地と継ぎ目に施されたスティッチが角の存在感を和らげ、なめらかな丸みをもたらしていることもポイントです。定規で引いたような直線が生み出すシルエットの美しさを追求しつつ、リラックスタイムを共有する家具としての心地よさを兼ね備えています。

心地よく体を預けられるほどよい硬さのシート

UTRECHTアームチェアのシートは、モールドポリウレタンフォームとポリエステルパッディングのダブルクッション仕様です。
弾力のある少し硬めのクッションが沈み込みを防ぎ、体への負担を軽減しながら安定した座り心地を提供します。
左右のアームレストにゆったりと腕を預けて、ずっと座っていたくなるような快適さです。
また躯体にはスチールが採用されているため、耐久性・耐荷重性に優れています。

経年による軋みや歪みが生じにくく、カバーの張替えや中材の充填などのメンテナンスをおこないながら長く愛用できます。

くつろぎやすく設置しやすい絶妙なサイズ

UTRECHTアームチェアは幅64cm、奥行き85cm、高さ70cmと日本住宅と親和性の高いサイズ感です。
座面高は37cmと低めで、勾配をつけた座面と背もたれが心地よい座り姿勢をサポートします。
快適にくつろげる余裕がありつつも、重心が低く大きすぎないため複数台並べても圧迫感がありません。
リビングやラウンジにはもちろん、ベッドサイドのようなちょっとしたスペースにも気兼ねなく設置できます。

張地とスティッチを自由に組み合わせてオリジナルソファに

UTRECHTアームチェアの張地はファブリックを基本として、レザーもラインナップしています。
布張りの印象が強いソファですが、ぬくもりのあるスティッチと相まって革張りでもどこか柔らかく優しい印象に仕上がります。
肌触りや質感の好み、インテリアイメージに合わせて、幅広い張地からお気に入りの1枚を選択できます。
またUTRECHTアームチェアの魅力を高めるスティッチは、ブランケットスティッチとジグザグスティッチの2種類をご用意しています。

ブランケットスティッチは、UTRECHTアームチェアを象徴するスタンダードなデザインです。
垂直な縫い目が立体感を強調し、使い込むごとに変化する豊かな表情を楽しめます。
ジグザグスティッチは、カッシーナ創業90周年を記念して登場した新仕様です。リズミカルな縫い目がデザインのアクセントとなり、上品かつおしゃれな印象を高めます。

スティッチカラーは全5色。
張地と同系色にしてスティッチを溶け込ませたり、それぞれの色を変えてカラーコーディネートを楽しんだり、世界で1台だけのオリジナルソファを実現できます。

インテリアコーディネートの幅が広がる豊富なサイズ展開

UTRECHTは一人掛けのほかに、二人掛け・三人掛け・BABY UTRECHTをシリーズ展開しています。
BABY UTRECHTは、一人掛けをそのまま小さくしたコンパクト仕様です。
子ども用ソファとして、また遊び心あふれるインテリアオブジェとして、かわいらしいサイズ感でコーディネートの幅が広がります。
二人掛けは幅118.5cmのワイド仕様です。
一人掛けだと物足りなさを感じる方や、カップルでソファを共有したい方におすすめのサイズです。
三人掛けは弧を描いたアウトラインが特徴です。
UTRECHTならではの直線的な要素に曲線が加わることでエレガントな魅力を高め、なおかつソファに座る人同士が目線を合わせやすくなるというメリットも。
幅204cmと充分なゆとりがあり、一人でも複数人でも多彩なくつろぎ方を楽しめます。
シンプルかつ洗練されたデザインのUTRECHTはソファをシリーズで統一したい方はもちろん、他ブランドのソファとのコーディネートを楽しみたい方にもご満足いただけるでしょう。

オランダが誇るモダンデザインの巨匠GERRIT THOMAS RIETVELD

ヘーリット・トーマス・リートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld/1888-1964)

20世紀を代表する、オランダの建築家・デザイナー。

家具職人の父のもとで修業を積んだのち23歳で自身の家具工房を立ち上げ、そこでデザインの歴史に残る名作家具を生み出します。

代表作は「赤と青の椅子(レッド&ブルーチェア)」「ジグザグチェア」。
新しい思考の造形運動「デ・ステイル」に影響を受けた彼の作品はモダンデザインに大きな影響を与え、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に永久コレクションとして所蔵されています。
また、リートフェルトは建築界の巨匠でもあります。
幾何学的な造形と原色で構成された「シュレーダー邸」は、新造形主義の運動を体現した建築物として2000年に世界遺産に登録されました。
現代でも色褪せない斬新なデザインの数々は、多くの芸術家やデザイナーにインパクトを与え続けています。