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国産家具ブランド徹底比較|浜本工芸・冨士ファニチア・飛騨産業・フクラの違い

「国産家具って、結局どこがいちばん良いんですか?」——ご来店のお客様から、必ずと言っていいほど出てくるご質問です。

正直に申し上げると、この問いには答えがありません。4社は、そもそも競争していないからです。得意な素材が違い、得意な技術が違い、得意なアイテムが違う。同じ土俵に立っていないものに順位はつけられません。

ですから、考え方をひっくり返す必要があります。「どこが良いか」ではなく「自分にはどこが合うか」。この記事では、1957年創業の家具専門店として4社すべてを扱ってきた立場から、違いを整理してお伝えします。

1. まず4社を、一枚の地図に置いてみる

細かい話に入る前に、4社がどこに立っているのかを俯瞰します。

  • 浜本工芸(1948年・広島県)——ナラ(オーク)無垢材にほぼ統一。加工から仕上げまで国内一貫生産。1950年代から学習机をつくり、「学習机の浜本」として知られています。
  • 冨士ファニチア(1959年・徳島県)——成形合板で日本屈指。船大工・指物師の技術が源流。完全受注生産で、選択肢の幅が非常に広い。
  • 飛騨産業(1920年・岐阜県高山市)——曲木と圧縮の技術。キツツキマーク、ブランド表記は「HIDA」。100年以上の歴史。
  • 日本フクラ(1973年設立・本社は東京都品川区)——ウレタン素材を核にしたソファ。「WOHNKULTUR(ヴォーンクルトゥア)=家具は生活文化」を掲げます。

4社に共通していること

並べてみると見えてくるのは、4社とも日本の会社で、国内に自社工場を持っているという共通点です。そしてもうひとつ、4社とも、それぞれ違う「一点」を深く掘っている。何でもつくれます、という会社は一社もありません。この「掘っている場所の違い」こそが、選ぶときの手がかりになります。

2. 素材から見る違い — ここがいちばん大きい

4社の性格を決めているのは、突き詰めれば「何でつくるか」です。

浜本工芸 — ナラ(オーク)無垢材

多くのメーカーが樹種を広げる中で、あえてナラにほぼ絞っているのが浜本工芸です。ナラは硬い広葉樹で、日常的に使う家具に向きます。絞ることの最大の利点は、後から買い足しても色味・質感が揃いやすいこと。お子様が使う学習机を主力としてきたメーカーとして、F☆☆☆☆基準にも配慮した素材選びを行っています。

冨士ファニチア — 成形合板

1〜1.5mmという薄い単板を何枚も重ねて型で成形するのが成形合板です。無垢の一枚板ではできない、薄くて強い曲面がつくれます。曲木も併用しています。「合板」という言葉に安っぽい印象を持たれる方がいますが、これは無垢材の下位互換ではなく、別の技術です。徳島の船大工・指物師の技術が源流にあります。

飛騨産業 — ブナ、そしてスギ

飛騨産業の素材選びには一貫した思想があります。使われていない木に、使い道をつくる。創業時は、当時活用されていなかったブナ材に着目しました。近年は、軟らかくキズつきやすいために敬遠されてきたスギを、加熱圧縮で硬くする技術を確立。「スギ圧縮柾目材」は薬剤を使わずに形状を保持し、KISARAGIに応用されています。

日本フクラ — ウレタン

4社の中で唯一、主役が木ではないのがフクラです。イノアック(1926年設立・日本初のウレタン素材製造販売)の多様なウレタン素材を家具に応用しています。ソファの座り心地を決めるのは、木ではなくウレタン——この当たり前の事実を、素材メーカー由来の強みで押さえているわけです。

3. 技術と生産の仕組みから見る違い

素材の次に効いてくるのが、「どうつくるか」です。ここは価格にも納期にも直結します。

冨士ファニチア — 完全受注生産という仕組み

4社の中でもっとも特徴的なのが、完全受注生産です。2010年の工場改善以降、トヨタ生産方式を導入しています。3樹種・塗装12色・張地91種から選べ、Kotiは180バリエーションに及びます。ウレタン塗装はクリーンルームで3工程。ISO14001(2000年)・ISO9001(2009年)を取得しています。代表シリーズはKoti、Agio、Nagi、Owl、Perche、Nico、Tapioなど。

つまりこのブランドを選ぶということは、「決められたものから選ぶ」のではなく「自分で組み立てる」ということです。

飛騨産業 — 曲木5種を使い分ける

曲木は、無垢材を蒸して曲げる技法です。飛騨産業は公式に5種類(大輪踏み曲げ・手曲げ・熱盤プレス曲げ・プレス曲げ・電気釜曲げ)を、材料と形状によって使い分けています。圧縮と曲げの同時加工も可能です。代表シリーズは森のことば、SEOTO、SEOTO-EX、KISARAGI、cobrina、suginari、kei、SUWARI(座り)、SHINRA(森羅)など。2021年度・2022年度グッドデザイン賞、ウッドデザイン賞2021を受賞しています。

日本フクラ — 10cm単位のサイズオーダー

フクラの「10 DIMENSION」は、ソファの幅を10cm単位で選べるサイズオーダーの仕組みです。既製サイズでは10cm合わない、という状況は現実によく起こります。それを寸法で解決できる。工場は岐阜県海津市南濃町の南濃工場(1974年設立)で、国内自社工場での一貫生産を行っています。代表シリーズはKASTOR、REGIO、REGATO、VALIANT、FINO、ARLANDAなど。「ドイツのクラフトマンシップと日本のモノづくりの融合」を掲げ、現在はソファ専門からトータルインテリアへと領域を広げています。

浜本工芸 — 国内一貫生産

浜本工芸は、加工から仕上げまでを国内で一貫して行っています。樹種を絞り、工程を自社で持つ——選択肢を広げるのではなく、精度を上げる方向に振っている。冨士ファニチアとは対照的な考え方です。

4. 結論 — 「こんな人には、このブランド」

ここまでを、選ぶ側の視点で組み替えます。

浜本工芸が向いている方

  • 少しずつ買い足していきたい方——ナラで統一されているので、数年かけて揃えても色味が合いやすい
  • 硬い無垢材の質感と経年変化を楽しみたい方
  • お子様の学習机を含めて考えたい方

冨士ファニチアが向いている方

  • 自分で細かく選びたい方——3樹種・塗装12色・張地91種の組み合わせを楽しめる
  • 既製品では部屋の雰囲気に合わせきれない方
  • 薄く軽やかな曲面デザインが好きな方——成形合板ならではの造形

飛騨産業が向いている方

  • 椅子の座り心地を最優先したい方——曲木の椅子は、実際に座ると違いがわかります
  • 木の背景や思想に共感したい方——使われていない木に使い道をつくるという一貫性
  • シリーズが豊富な中から比べて選びたい方

日本フクラが向いている方

  • ソファの座り心地を最優先したい方——ウレタン素材由来の強み
  • 置き場所の寸法がシビアな方——10 DIMENSIONで10cm単位の調整ができる
  • リビング全体をまとめたい方——トータルインテリアへ領域を広げています

迷ったときの、たったひとつの基準

それでも決めきれない場合は、「いちばん長く体が触れるものから決める」と考えてみてください。体が触れる時間が長いものほど、後悔が大きくなります。そこから逆算するのが、いちばん失敗の少ない順序です。

中津家具では4ブランドすべてを扱っており、実物を比べていただけます。搬入経路の確認から納品後のメンテナンスまで一貫してご相談を承っています。価格はブランド・モデル・仕様によって異なりますので、個別にお見積もりいたします。

5. 中津家具で 国産家具ブランド を選ぶメリット

中津家具は1957年創業の家具専門店として、国内メーカーの確かなブランドを長年取り扱ってまいりました。国産家具ブランド についても、モデル選び・素材/仕上げの選定から搬入経路・納期のご確認まで一貫してサポートいたします。

  • 東京事務所(青山・予約制)で、ご検討モデルについてご相談いただけます
  • 中津本店(大分)では、実際の現物をご覧いただけるアイテムがある時期もあります
  • 張地・素材・サイズ選びから、搬入経路・納期のご確認まで一貫してサポートします
  • 納品後の経年メンテナンス・お手入れのご相談にも対応します

▶ 国産家具ブランド の価格・納期を問い合わせる(無料・2営業日以内に回答)

よくあるご質問

Q. 浜本工芸・冨士ファニチア・飛騨産業・フクラの中で、いちばん品質が良いのはどこですか?

A. 順位はつけられません。4社は得意な素材も技術も得意なアイテムも異なり、同じ土俵で競争していないためです。浜本工芸はナラ無垢と国内一貫生産、冨士ファニチアは成形合板と完全受注生産、飛騨産業は曲木と圧縮、フクラはウレタンとサイズオーダー。「どこが良いか」ではなく「自分の暮らしに何が必要か」から考えると選びやすくなります。

Q. この4社はすべて日本の会社ですか?

A. はい、4社とも日本の会社で、国内に自社工場を持っています。浜本工芸は1948年広島県創業、冨士ファニチアは1959年徳島県創業(現在は徳島県板野郡板野町)、飛騨産業は1920年岐阜県高山市創業。フクラは日本フクラ株式会社という日本の会社で、1973年にイノアックコーポレーションとドイツフクラ社の合弁により設立され、本社は東京都品川区、工場は岐阜県海津市南濃町にあります。

Q. 無垢材と成形合板では、どちらが良いのですか?

A. 優劣ではなく、別の技術と考えるのが正確です。無垢材(浜本工芸のナラなど)は硬さと経年変化が魅力で、使い込むほど味わいが深まります。成形合板(冨士ファニチア)は1〜1.5mmの薄い単板を重ねて型成形するもので、無垢の一枚板ではつくれない薄く強い曲面が実現できます。求める造形と質感によって、向き不向きが変わります。

Q. 「冨士ファニチア」と「富士ファニチャー」は同じ会社ですか?

A. 同じ会社を指していますが、正式表記は「冨士ファニチア」です。「富士ファニチャー」は誤記としてよく見られる表記で、検索の際に混乱の原因になります。英字表記はFUJI FURNITUREです。

Q. 中津家具で 国産家具ブランド を購入できますか?

A. はい。中津家具は1957年創業の家具専門店として、国産家具ブランド を取り扱っております。浜本工芸・冨士ファニチア・飛騨産業・フクラ をはじめ、モデル選び・素材や仕上げの選定から搬入経路・納期のご確認まで、経験豊富なスタッフがご相談を承ります。

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モデル選び・張地/素材/サイズ選定から、搬入経路・納期のご確認、納品後のメンテナンスまで、1957年創業の中津家具がご相談に対応します。お気軽にお問い合わせください。

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