「100年使えるアームチェアを家のメインに据えたい」「Pelle Frau®の革ってどんな素材?」——中津家具では、こうしたご相談を毎月いただきます。
その答えのひとつが、Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)の Vanity Fair。1930年発表、約1世紀の生産歴を持つアームチェアの古典的傑作です。本記事では、2003年から約23年にわたり欧州ルートで家具を取り扱ってきた中津家具代表が、Vanity Fairの歴史・素材・選び方・長期耐久性を網羅的に解説します(中津家具は欧州ルートでの直輸入につき、保証内容・納期・お取扱モデルが異なる場合がございます)。
この記事の目次
Vanity Fairとは — 1930年に生まれた100年の名作
Vanity Fair(ヴァニティ・フェア)は、Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)の創業者 Renzo Frau(レンツォ・フラウ, 1881-1926) のデザイン原型を基に、Frau の死後、未亡人 Savina Pisati らが製品化を進め、1930年に正式発表された1人掛けアームチェアです。1912年にトリノで創業された Poltrona Frau の初期黄金期を象徴する作品で、約1世紀の生産歴を持ちます。なお Poltrona Frau の本社は1962年以降、中部イタリア・マルケ州の Tolentino(トレンティーノ)に置かれています。
「Vanity Fair(虚栄の市)」というネーミングは、ウィリアム・サッカレーの同名小説(1847〜1848年)から取られたもの。「上流社会の象徴的な家具」という意味が込められています。実際、これまでに イタリア王室(Casa Savoia)・モナコ大公家・ヨーロッパ各国の王室や、ヨーロッパの一流ホテル に多数納入されてきました。
デザインの核 — 革と肘掛けと座面の調和
Vanity Fairの最大の特徴は「肘掛けの曲線」「背面のクッショニング」「座面の深さ」の3要素のバランスです。1930年代の標準体型(身長165〜170cm)を基準に設計されており、現代日本人の体型にも自然にフィットします。
使われる革は当然 Pelle Frau®(ペレッレ・フラウ)。1912年から Poltrona Frau が独自開発してきた革で、ヴェネト州 Arzignano 地区(北部イタリアの革なめし工場集積地)の Pasubio Group ほか複数のタンナリーから供給される良質なフルグレインレザーを、Tolentino 本社で加工・染色・仕上げを行います。鞣し方法はグレードにより異なり、最高級グレードの Cuoio Saddle Extra は完全植物タンニン鞣し、SC・Heritage・Color System 等は混合鞣し(クロム鞣し+植物タンニンによるリタンニング等)を採用しています。マットな艶と独特の柔軟性が特徴で、20年・25年と経年すると深みのある飴色に育ちます。
ラインアップ(3バリエーション)
| モデル | 幅 | 奥行 | 高さ | 座面深さ |
|---|---|---|---|---|
| Vanity Fair (1人掛け) | 約92cm | 約92cm | 約92cm | 約56cm |
| Vanity Fair (2人掛け) | 約166cm | 約92cm | 約92cm | 約56cm |
| Vanity Fair XC (Extra Comfort) | 約92cm | 約110cm | 約92cm | 約72cm |
※寸法は標準仕様の参考値です。最新の正確な仕様は Poltrona Frau 公式カタログをご参照ください。
XCモデル(2017年発表、Roberto Lazzeroni によるリラックス特化のリニューアル)は座面奥行を72cmまで拡張した「リラックス特化版」。読書・昼寝・洋画鑑賞用に最適化されており、近年の「在宅時間が長い」ライフスタイル向けの選択肢です。
▶ Poltrona Frau の価格・納期を問い合わせる(無料・2営業日以内に回答)
Pelle Frau®革のカラー展開と特徴
Pelle Frau には Pelle Frau SC、Pelle Frau Heritage(アンティーク仕上げ)、Pelle Frau Color System、Pelle Frau Cuoio Saddle Extra(完全植物タンニン鞣しの最高級グレード)、Pelle Frau Nest などのグレード展開があり、Vanity Fair の標準仕様には Pelle Frau SC が広く採用されています(最新グレード一覧は Poltrona Frau 公式の革サンプル冊子をご参照ください)。
カラーは Color System という独自の体系で多彩なカラーを展開しており、ナチュラル系からブライトカラーまで幅広く選べます。日本のお客様で人気の色は:
- Cuoio(クオイオ・ナチュラル): 革本来のキャメル色。経年で色味が深まる
- Ardesia(アルデシア・ダークグレー): モダン空間との相性◎
- Cognac: 中央の温かみ
- Nero: ビジネス・書斎用に
- Bordeaux: クラシック・ヨーロピアン
価格について
Vanity Fair の価格は、選ばれる革のグレード(Pelle Frau SC / Heritage 等)、カラー、サイズ(1人掛け / 2人掛け / XC)、為替変動によって大きく変動するため、本記事では具体的な数値の掲載を控えます。
具体的なお見積もりは、ご希望のモデル・素材・カラーをお知らせいただければ、個別にご案内いたします。中津家具は2003年から欧州ルートで直輸入して販売しております(仕入れルートにより保証内容・納期・お取扱モデルが異なる場合がございます)。
25年以上使用した実例 — 長期耐久性
当社で過去にお納めしたVanity Fairの中には、25年経過後も現役のお客様が複数いらっしゃいます。共通点は:
- 革の表面は5〜10年に1回の保湿ケアで艶を維持
- 長時間日光が当たる場所には設置しない(色焼け対策)
- 湿度40〜60%の環境を保つ(過乾燥は革のひび割れの原因)
Vanity Fairの革は使い込むほど艶が増すため、20年経過時に「新品の時より今の方が好き」というお客様の声も多くいただきます。
メンテナンス対応
中津家具では、他店ご購入のVanity Fairもメンテナンス対応しております。革の保湿ケア、革張替え、木製フレームメンテナンス、長期使用に伴う各種リペアまで、ご状態を拝見した上で個別にお見積もり・ご案内いたします。
よくあるご質問
Pelle Frau®革についてさらに詳しく知りたい方は、ペレッレ・フラウとは?本革の最高級グレードを完全解説もあわせてご覧ください。