ハンス・J・ウェグナーの正方形のコーヒーテーブルCH106は、1970年に発表された彼の家具シリーズCH100のひとつです。

丈夫な正方形のガラス天板は、曲げ加工を施した平鋼の2本の架台からなるフレームに載っており、2本の横方向のステンレススチールレールで連結されています。このレールは天板を支える役割も果たしており、磨き上げられたガラスがフレームの構造を丸見えにしています。フレームの柔らかな曲げとガラスの角の丸みにより、しっかりとした素材にもかかわらず、ソフトで調和のとれたデザインに仕上がっています。

CH106コーヒーテーブルは、ハンス・J・ウェグナーの、シンプルなものと特徴的なものとの間のバランスを見出すことを目指した、優れたデザインに対する視点を示す好例です。また、このテーブルは、ウェグナーが木以外の素材を使ったデザインにも取り組んでいたことを示しています。

正方形のCH106に加え、ウェグナーは長方形のCH108もデザインました。どちらのテーブルも、CH101ラウンジチェア、CH102、CH103、CH104の3つのソファとともにCH100シリーズです。